法人向け動画配信をサポートする品川動画配信スタジオは、オンライン学習サービスのSchoo(スクー)様をお迎えし、企業におけるオンライン研修の最新動向と未来への可能性について対談をしました。DX化を進める企業が急増する中、各企業が抱える課題とオンライン研修の未来とは?
-動画で視聴する方はコチラー
(20:34)
品川動画配信スタジオの森正宏です。本日は会員数72万人、登録企業数2400社というオンライン研修サービスの株式会社スクー:大澤さんにお越しいただきました。ここ2~3年で企業のオンライン研修は爆発的に進化しましたが様々な課題もあります。そこでトップランナーであるスクーさんに、最新動向とこれからの可能性についてお伺いしたいと思います。
Schoo(スクー)の大澤です。よろしくお願いします。
ーーまずSchoo(スクー)さんについて教えてください。
我々は「世の中から卒業をなくす」をミッションに、インターネットでの学びや教育を起点とした社会変革を目指している企業です。
Schooの現在のメインドメインはオンライン学習サービスでして、365日毎日、社会人向けに「時代にリンクした学び」をテーマにした生放送授業をSchooというプラットフォームで配信しています。また法人会員様向けにも研修としてコンテンツを利用いただいたり、授業の制作も行っています。
Schooを知ってくださっている方々にとってはこれらの事業のイメージが強いと思いますが、我々はその他にも、高等教育機関のDX支援や地方創生事業も行ない、多面的に社会人の学びを支援しています。
ーー導入企業数はどのくらい増えているんですか?
Schooには個人会員さま、法人会員さまと会員区分が2つに分かれますが、現在、個人会員さまは約72万人、法人会員の導入企業さまは2,400社程になります。社会全体で社会人のリスキリングがトレンドになっていることもあり、特に法人会員の導入企業さまここ数年で急増しています。
ーーどういった企業様がSchoo(スクー)を導入されているんですか?
会社の規模問わず、様々な業界・業種の企業様に導入いただいております。どの企業様もSchooの「世の中から卒業をなくす」という思いに対して共感してくださっているケースが多く、新入社員研修や管理職研修などといった階層別の研修のほか、社員の自己学習として導入いただくケースも非常に多いです。
特徴としては社員の自己学習という所にあると思っていまして、今の不確実性の時代において、自ら自発的な学びをするということは、会社にとってもご自身にとってもキャリアを築く上で重要になっています。そういった時代の変化に向き合い、人材育成に力を入れられている企業様にご好評いただいてます。
もちろん、リアルの現場でやっていた研修をオンラインにリプレイスすることで、無駄を省いて効率化するという活用も多いのですが、やはり我々としても力を入れている「世の中から卒業をなくす」「学びは終わらない」というメッセージに共感を頂いているのではないかと思っています。
ーー今までのノウハウをオンライン化するのと同時に、自発的な学習の機会を提供しようという企業様も多くなっていると。
そうですね、何かを学びたいなと思ったらSchooを開いてすぐに学べる。そんな環境を届けられていると嬉しいなと思ってます。
ーーそれでは逆に、企業が抱える課題や悩みはどこにありますか?
Schooの授業では「デジタル人材の育成」という領域のコンテンツが人気ですが、言い換えるとこの領域に課題感を持っている企業様が多いのではと感じています。
これまでのメインドメインの知識と、デジタルという観点でのスキルを掛け合わさないと、デジタルシフトした環境下で活躍することが難しい環境になってしまう。そういった中でデジタル化に対応するスキルが不足しているという課題感を感じていらっしゃるのかなと。
ーーなるほど。例えばスキルのある管理職の方がいたとしても、その方がZOOMを使えなければオンラインでそのスキルを広く伝える事ができない…
そうですね。WEB会議ツールやクラウドサービスを活用するのが当たり前といった時代に対して、コミュニケーション領域という面でも、デジタルリテラシーを身に付けるのは重要だと思います。
ーーありがとうございます。それでは今人気の授業を詳しく教えて頂けますか?
デジタル人材育成をテーマにした授業は個人会員様、法人会員様ともに人気があります。デジタル化が加速していくにつれて、社会の格差はますます広がっていくのではないかと我々は考えています。
そういった激しい時代の変化に対応し続けるためには、一人一人が学び続けることが大切だという思いの中で、我々が注力している分野があります。それが…
✅ビジネス基礎力
✅デジタルリテラシー
✅AI時代の人間力
✅リベラルアーツ
✅デザイン力
この5つの授業領域を定義して制作に注力しています。
ーーそんな中、森に講師依頼を頂いたのは?
森さまにご提案した企画は「WEB会議ツール」の基本的な使い方についての内容でした。
ターゲットは「WEB会議ツール自体を使い慣れていない、あるいは普段使い慣れているツール以外は触れたことがない」といったこれからデジタルリテラシーを身につけようとする方々です。
ちょっと余談ですが、公開中のこちらの授業、受講した会員様方とても高い評価をいただいております。
ーー安心しました。良かったです。
こういった方々はデジタのルツールに対して、どこか不安や恐怖心がある方であって、一方的にツールの原理原則や使い方を解説するだけでは、本当の課題を解決する授業はできないと感じていました。
そんな中森さまが発信されているブログに出会いました。
スタジオを0から作られて、独学でWEB会議やライブ配信運用も構築されてきた森さまのご経歴を拝見し、この人であればデジタル初学者の立場、気持ちに寄り添ったご解説をしていただけるのではないかと思いました。
また、パーソナルな部分でもとても惹かれました。ご出演されているYouTubeの解説動画では見る人を飽きさせないエネルギッシュなトークや立ち振る舞いがとても印象的で、Schooの受講生の方々が森さまの授業を前のめりに受講しているイメージが直ぐに湧いてきました。
ーーありがとうございます。弊社で大切にしていることがあって、それは「共感」することです。そのためには全ての情報を公開すると決めています。(自分たちが失敗した体験も含めて)見てもらい、それで自分でやれる人はやれば良いし、やってみてできなかったら、私たちに依頼してくれれば良い。全ての情報を公開して見てもらうことで、私たちがどういう会社なのかを知ってもらって判断してもらえればと思っています。
素敵ですね。共感するという言葉は素敵だなと思っていて、一昔前は一方的に抑揚もなくしゃべり続ける授業も沢山あったのかも知れないですが、そうではなく、講師が身近な存在になってもらうというのは、受講生の没入感にもつながるのではないかなと思います。
ーー初めての方は手探りなので、正解だから大丈夫と言われても動けない事があります。そういった恐怖は本当に良く分かるので、共感を大切にしています。その第一歩を越えれば、あとは技術を学んでいくだけなので。
なるほど。今回の授業でもそういう恐怖に対するアプローチをコミットいただいて、まず最初にデジタルツールを使う時には「これだけ間違えなければ大丈夫」と仰っていただく展開は良かったです。
受講生としては、これを学べばとりあえずトラブルは起きないという安心感を得た上で具体的な操作を学べるというのは、より学びにつながったと思います。
ーーではSchoo(スクー)の設立の経緯と想いを教えてください
弊社は2011年に設立しています。創業者であり、弊社代表の森が会社員時代、eラーニング研修を受けた際にその内容が全く面白くなく、失望感を抱き、「より良い教育コンテンツがあれば多くの人が学び続けられるのに」と危機感を抱いたのが、創業のきっかけと聞いています。
以来、学びたいという人の気持ちに応えられるコンテンツを生放送による動画配信で届けてまいりました。2015年からは法人会員向けの「Schoo for Business」を開始し、これまで、6500を超える授業動画を制作、配信してまいりました。
そしてオンライン学習事業の他に高等教育機関のDX支援、地方創生事業も取り組みにも着手し、2021年には「Schoo Swing」というDXプラットフォームの提供も全国の大学向けに開始したほか、地方創生事業にも取り組んでいます。
最初のきっかけはe-ラーニングが面白くなかった。という所から始まっているので、受講生の方を楽しませたいというな思いは共通してあります。いかに飽きさせないか、いかに没入していただくかには非常に注力していて、企画を作るときに気をつけている部分です。
ーーだからライブ配信という訳ですね
ライブ配信だとその場で質問をして、それに対して講師が答えるというインタラクティブな学びができるので、そんな受講体験を大切にしていきたいと思っています。
ーー余談になりますが、今オンライン研修の領域では「反転授業型」が流行しています。事前動画で先に学習しておいてもらい、ライブ配信でそれについてディスカッションしたり質問ができるという方法で、学習効率が大変高いと好評です。
それは素晴らしいです。授業を作る時に気を付けなければいけないのが、視聴者の方の期待値から外れてはいけないという事です。ただし期待値は見る人によってやっぱり違って、それは理解度のレベルが違うから。でも最初に共通認識としてこの情報を見ておいてもらうおというセットアップしておくと、その理解度・期待値を揃えられる仕組みになりそうです。
ーーそれではSchoo(スクー)はどんな人におススメですか?
スクーは学び続ける人々にとって、一番の居場所になって欲しいと思っています。高校・大学を卒業して以来、学校が程遠い存在になっている方に対して、スクーという身近な学校があるんだよと思ってもらえる存在を目指しています。もう一度学び直したい、学び続けたいと思っている方々に対して、Schooという存在を知ってもらい、ご活用頂けたらなと思っています。
日本は社会人になると学ぶ機会が少なくなるイメージがあります。しかしスクーとしては、そうではなく「人生そのものが学びの延長線上で、その学びがを活かす場として、仕事や日々の生活がある」という考え方です。学習に対する向き合い方を、学校で終わりではなく人生そのものの延長線上にあるんだと捉えて貰うことにコミットしていきたいと思ってます。
ーー最後に今後の展望を教えてください
会社としてはインターネット学習で人類を変革し続けることをビジョンとしています。これは、学ぶことによって、ビジネスや日々の生活が豊かになるだけでなく、一人ひとりが社会問題にも目を向け、全体でより良い未来を作っていく社会を目指しているということです。
そのためにもオンライン学習事業だけでなく、DX支援や地方創生といった「学習と人々を繋げる」領域にもますます力を入れていきます。授業動画を制作する身としては、Schooが学び続ける人々にとっての1番の居場所になれるように取り組んでいきたいです。
ーー良質な学習体験を提供し続けるというビジョンには大変共感いたしました。本日はありがとうございました。
ありがとうございました。
大変有意義なお話をありがとうございました。企業研修のオンライン化は今まさに始まったばかりです。学習体験と機会そのものを提供しようというスクーさんのビジョンには大変感銘を受けました。スクーさんのサービスにご興味がある方は下記からお問合せください。
個人会員向け
https://schoo.jp/premiumservice
法人会員向け
https://schoo.jp/biz/
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