クロマキー合成に使われるグリーンバック、Zoomのバーチャル背景をキレイに合成させることができるので使用される機会が増えてきました。
ですが、実際グリーンバックを使ってみたものの、
「きれいに色が抜けない…」
といった悩みもあるようです。
そこでこの記事では、きれいに色を抜くためのグリーンバックの選び方と使い方について動画配信スタジオでも実際にやっているテクニックを紹介していきます。
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グリーンバックの仕組み
そもそもグリーンバックを使った合成は「クロマキー合成」と呼ばれているもので、色を指定するとその色を透明にして、透明にした部分に画像や映像を合成する、といった技術になります。
(なので、実は緑色でなくても合成はできます。)
グリーンバックの選び方
グリーンバックといっても様々な商品があり、値段もマチマチです。なので、まずはグリーンバックを購入する際に気をつけるポイントを紹介します。
1.厚めの布
薄い布だとグリーンバック内にムラができてしまい、きれいに色を抜くことができなくなります。なので、光の影響を受けづらい厚めの布で作られたグリーンバックを選ぶことが大切です。
2.明るめの色
同じ緑色でも濃い緑だときれいに色を抜きづらくなります。なので黄緑に近い明るめの緑色のものを選んだ方がきれいな合成ができます。
グリーンバックの効果的な使い方
同じグリーンバックでも使い方によってうまく合成できるかどうかが分かれてきます。3つのポイントを押さえることで、きれいに色を抜いてクロマキー合成ができます。
1.シワができないようにする
グリーンバックの布にシワができるとそこが影になって、色むらができてしまうと、その部分がきれいに色が抜けず、うまく合成ができなくなります。なので、グリーンバックの布をピンと張った状態で使うことが大切です。
2.グリーンバックに照明を当てる
照明というと人に当てる印象が強いかもしれませんが、クロマキー合成をする際は、人に照明を当てるよりグリーンバックに照明を当てる方が重要です。グリーンバックにムラなく照明を当てることで、きれいに色を抜いて合成できます。
品川動画配信スタジオの場合も人だけでなくグリーンバックに照明が当たるようにしています。
3.グリーンバックからの距離
出演者の位置がグリーンバックに近すぎると人の影がグリーンバックに映ってしまい、影の部分が色むらになってきれいに色が抜けません。なので、グリーンバックから最低1.5Mは離れて座るようにします。
まとめ
今回は、きれいに色を抜くためのグリーンバックの選び方・使い方について品川動画配信スタジオで実際に用いているテクニックを紹介しました。
選び方については、
- 厚手の布を選ぶ
- 明るい色を選ぶ
使い方については
- シワができないようにする
- グリーンバックにも照明を当てる
- グリーンバックから1.5Mは離れる
といったことが、きれいなクロマキー合成を実現するために重要なポイントです。今後グリーンバックを購入して使用される際にはぜひ参考にしてみてください。