オンラインイベントの企画で失敗しない思考法

品川動画配信スタジオはこれまでに100社以上のオンライン配信をサポートし、数え切れないほど相談も受けてきました。その中で見てきた失敗する配信の特徴としては、

  • 準備不足
  • 間違った企画

のどちらかに当てはまります。

もし間違った方法で企画を立てていると、準備を進めるにつれて、次々と不具合が出てきて、あとあと人手や時間が余計にかかってしまいます。結果、準備不足となり、本番で予期しないトラブルが発生することになります。

例えば、最初にZoomありきで企画を立てて、実際に準備を進めていくと、やろうとしていることがZoomでは実現できない…といったことが判明するものの、もう引き返すことができないので無理矢理実施してトラブルに繋がることがあります。

そうならないためにオンラインイベントの企画で検討することを5つのステップに分けて紹介します。

↓動画で見たい方はこちら↓

オンラインイベント企画の5ステップ

1、最も大切な目的

企画の最初に決めるのは、開催したいオンラインイベントで最も達成したい目的は何か?です。

もちろん予算や時間が無制限にあれば、やりたいことを全て実現することができるでしょう。

とはいえ実際には、予算も準備期間も決まっていることが大半です。

そんな中で目的を達成するために、何をやって、何をやらないのか、を最初に決めておくことで、本当の意味で成功と言えるオンラインイベントを実現できます。

2、配信ツールは使い分け

そして、どの配信ツールを使って実施するかを決めます。ここで覚えておくポイントは、万能な配信ツールはない、ということです。

例えば、「Zoomで配信したい」と「動画をカクつきなく見せたい」は両立しませんし「YouTubeで配信したい」と「視聴者のログを取りたい」は両立しません。

全ての目的を達成できる配信ツールは存在しないので、上記で決めた目的達成に最適なものを選びます。例えば、

  • コミュニケーションツールのウェブ会議システムなのか
  • 動画共有プラットフォームのライブ配信なのか

を決めていきます。

3、オンライン配信タイプ診断

そもそもオンライン配信には4つのタイプがあります。どのタイプで実施するかが決まると、大まかな形も明確になり、準備でやるべきことも明確になります。

↓動画で解説を聞く↓

一方通行型のライブ配信

スタジオで講師が講演し、視聴者はオンラインで視聴する一方通行型のリアルタイム配信。代表的なツールはYouTubeやVimeoです。公式感がありオフィシャルな企業配信で最もよく使われています。

高画質・高音質で、伝えたいことをしっかり伝えられるため、アーカイブにも最適です。視聴者の参加負担が少ないのもメリットです。

双方向型のウェブ会議システム

講師と視聴者が双方向でコミュニケーションを取る双方向型のリアルタイム配信。代表的なツールはZOOMやMicrosoft-Teamsなどです。プライベート感があり、ワークショップや討論会によく向きます。

視聴者の表情や反応が分かるため、相手との関係性を築き、一体感を生むことができます。ただし参加者にもツールの使いこなしや受信環境の整備など一定のハードルがあります。

録画配信型オンデマンド配信

事前に収録した動画を期間を決めて配信するオンデマンド配信。テレビで言えば生放送ではない収録番組のようなものです。代表的なツールはYouTubeやVimeo、社内サーバやイントラネットでの視聴という方法もあります。言い間違いが許されないシーンや、講師の都合が合わない場合など、より失敗できない企業配信で使われます。

講演型と同じく高画質・高音質で、しかも(当然ですが)何度でも撮り直しが可能という他にはないメリットがあります。

複合型ライブ配信+動画

講演型のリアルタイム配信の途中で、事前収録した動画を再生してみてもらう方法です。テレビ番組で言えば、生放送の途中に「VTRをご覧ください」というパターンのものです。

講師が遠隔の場合でも、ぶっつけ本番ではなくしっかりとしたコンテンツを届けることができます。当日の不安の多くを軽減できるため、最近主流の方法です。

特に、一方通行型でやる場合と、双方向型でやる場合では使用する配信ツールが大きく異なるので、ここの違いを明確にしておきます。

4、やれること丸わかりシート

どんな場合にライブ配信を選べば良いのか、どんな場合にウェブ会議システムを選べば良いのか、についてはこちらの動画をご覧ください。

5、トラブルが起こる理由

オンライン配信にトラブルは付き物です。実はトラブルもきちんと対処すれば大きな問題にはなりません。トラブルが起こる理由を押さえておけば、冷静に対処することができます。

これまでの私たちの経験上、ウェブ会議システムを使った配信ではトラブルが起こりやすいです。

といっても、決してウェブ会議システムに問題がある訳ではありません。

なぜなら、ウェブ会議システムの性質上、主催者側が完璧に準備を整えたとしても、視聴者側の視聴環境で映像・音声の品質が大きく左右されるからです。

例えば、視聴者側のネット回線が遅ければ、配信会場のネット回線が高速でも、映像が遅くなることがあります。

視聴者側の環境はコントロールできないので、こういったトラブルが起こることを踏まえて企画することが大切です。

企画の集大成”進行表”

ここまでできたら最後に進行表を作ります。

進行表とは、全体の流れや画面の絵コンテをまとめたものです。

進行表の作り方についてはこの動画をご覧ください。

まとめ

オンラインイベントの企画で失敗しない考え方について紹介してきました。

達成したい目的を明確にして、それに合わせて配信のタイプや使用する配信ツールを選ぶことで、途中で無理が生じることなく、スムーズに準備を進めることができます。

また、起こりうるトラブルは事前に洗い出しておいて、もし当日トラブルが起きても落ち着いて対処できるようにします。リハーサルをすることで確実にトラブルの洗い出しができ、安心して本番を迎えることがでいきます。

ぜひ企画を立てる際に参考にしてください。

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