オンラインイベント用プラットフォームの最適な選び方

新型コロナウイルスの影響から、オンラインイベントやオンラインセミナーを企画・検討する企業も増えています。しかしオンラインイベントやオンラインセミナーの土台となる配信プラットフォームは種類も多く、何を基準に選べば良いか分からないという担当者も多いのではないでしょうか。

そこで今回はオンラインイベントのプラットフォームを選定する際に役立つ「プラットフォームの種類」や「オンラインイベントの種類」、「プラットフォームの選定方法」を詳しく紹介していきます。

ぜひオンラインイベントを企画・検討している方は参考にしてみて下さい。

オンラインイベントのプラットフォームの種類

ここでは各プラットフォームの種類の紹介と合わせて、オンラインイベントやオンラインセミナーを実施する際に確認すべき、配信プラットフォームのメリット・デメリットを紹介と代表的なプラットフォームも紹介します。

Web会議システム オススメ3選

Web会議システムを選ぶメリットとして、映像や音声で双方向性のやり取りが出来るため、グループワークや小規模なディスカッションを行うことも出来ます。

一方で、参加者側もカメラやマイク設定が必要なため、参加者が増えるほど煩雑になりやすいというデメリットもあります。

Zoomミーティング

言わずとしれたWeb会議システムで無料版と有料版がある。特徴的な機能のブレイクアウトルームでは、参加者を最大50セッション(グループ)に分割してイベントを進行できる。

Microsoft Teams

MicrosoftのWeb会議システムで無料版と有料版がある。無料版でも有料版の多くの機能を使うことが出来るが、1時間までの時間制限とレコーディングは出来ないといった制限がある。

Google Meet

GoogleのWeb会議システムで無料版と有料版がある。Googleの製品ということもあり、高いセキュリティ対策が施されているが、有料版でも最大参加人数は250人となっている。

 

ウェビナー特化プラットフォーム オススメ3選

ウェビナー特化のプラットフォームを選定するメリットとして、チャット機能の他にも挙手機能やアンケート機能、管理機能など、機能面が充実している点があげられます。

一方で、多機能なゆえにプラットフォームを使いこなすためには運営側のリテラシーも求められます。

Zoomウェビナー

Zoomミーティングの有料プランからオプションとし契約する必要がある。機能面もウェビナーに最適化されており、参加者登録やレポートなどウェビナー運営に必要な機能が揃っている。

V-cubeセミナー

ライブ配信とオンデマンド配信など、希望の形式で配信出来るほか、追っかけ再生にも対応。急なトラブルも日本語で相談できるだけでなく、24時間365日サポート体制となっている。

Cisco Webex Events

参加者はクレジットカードやPayPalで支払いができるので、有料イベントも収益につなげやすいのが特徴。CRMシステムやMAツールと連動させることで継続的なコミュニケーションが可能。

 

ライブ配信プラットフォーム オススメ3選

ライブ配信プラットフォームを選ぶメリットとして、今回紹介しているプラットフォームの種類の中では、最も高画質・高音質で映像を届けられる点になります。

一方で、ウェビナーツールのような機能を求める場合、外部ツールを使って機能を補う必要もあります。

YouTubeライブ

世界最大の動画配信プラットフォーム。完全無料で利用することができ、ライブ配信の公開設定ではオススメ動画として表示されるため拡散性が高く、認知を広げたい場合には最適。

Vimeo

カスタマイズ機能やWebサイトへの埋め込み機能、SNSでの共有機能など、ライブ配信としての機能面も充実。配信でのパスワード機能があるため、クローズドな配信に向いている。

MOOGA

「しんせつ」「かんたん」「わかりやすい」にこだわった法人向け動画配信サービス。備える機能をあえてシンプルにすることで、初心者でも迷わずに動画配信を行うことができる。

※ 3つのプラットフォームのうち、特に大きな違いとしてウェブ会議システムとライブ配信プラットフォームの違いを詳しく説明した記事はこちら

ZOOM vs YouTube オンラインセミナーは何を選べばよいのか?|ケーススタディ解説【企業のための動画活用事例】

【番外編】イベント管理プラットフォーム オススメ3選

イベント管理プラットフォームを取り入れる利点として、イベントの告知から事前決済、申込みなど参加者を一元管理することが出来ることがあげられます。

一方で、配信プラットフォームとは別に、もう1つのプラットフォームを操作することになるため、使いこなすハードルは高くなります。

EventHub

オンラインイベントの運営から開催、アフターフォローまで可能。複数のチケットタイプがあるイベントにも適している。チケットの返金処理や領収証の自動発行も可能。

EventRegist

オンラインイベントの開催で、その後の営業活動を見据えた参加者管理を行うことができる。有料イベントならチケット決済も可能で、基本機能は全て無料で利用できる。

Peatix

会員数の多さから集客にも強みを持つのが特徴。簡単に有料・無料チケットの販売ができるほか、参加者管理の効率化や安心のサポート体制で人気を集めている。

 

プラットフォームの選び方

オンラインイベントと一言で言っても、社内イベントから一般参加者を募集する大規模イベントまで多岐に渡ります。
まずはどのようなオンラインイベントの種類があるのか簡単に見てみましょう。

オンラインイベント3つの種類

一般参加者向けイベント

オフィシャルイベントや大型イベントなど、一般参加者に向けて開催するオンラインイベント。
接続可能人数の上限を意識したり、有料イベントでは不正参加がないかなどセキュリティにも気を使う必要がある。

社外向けの企業イベント

取引先企業やパートナー企業、株主や学生などに向けて開催するオンラインイベント。
高画質・高音質でしっかりと映像を届ける必要があるのか、双方向性のコミュニケーションが必要なのかでプラットフォームを選ぶ必要がある。

社内向けの企業イベント

周年イベントや社内行事など、社内向けのオンラインイベント。
双方向でのコミュニケーションの有無や配信のタイムラグのほか、動画も含めた映像のカクつきや粗さなども考慮する必要がある。

 

オンラインイベント用プラットフォームの選定ポイント

オンラインイベント3つの種類の中で選定ポイントを簡単にお伝えしましたが、プラットフォーム選びに必要なのはイベントの目的が何かを考えることになります。そもそも目的が明確でなければ、オンラインイベント自体の成功確率も低くなってしまいます。反対に目的が決まっていれば、やりたいことに向けて穴埋めをしていくだけになります。

そのためオンラインイベントの目的から、どのような機能やプラットフォームの特徴が必要なのかなど、優先順位を決めて選ぶことが重要です。

・接続可能な人数
プラットフォームにより同時接続台数(人数)は変わるため、募集人数と想定参加人数、プラットフォームの最大人数は予め確認しておく必要があります。

・配信と視聴のタイムラグ
Web会議システムでは双方向でのやり取りが前提となっているため配信と視聴のタイムラグは低く、ライブ配信プラットフォームではタイムラグは大きい傾向にあります。

・画質や音質
双方向性の高いプラットフォームでは意図的に通信量を落とす必要があり、ライブ配信などの一方向性のプラットフォームと比べて画質や音質は落ちる傾向にあります。

・参加方法
参加者が参加するためにアプリをダウンロードする必要があると、それだけで参加へのハードルが高くなります。反対にURLをクリックするだけなら、参加へのハードルは低くなり登録後の参加率も高くなります。。

・セキュリティ
登録していない参加者による妨害のリスクや、有料イベントでのURL使い回しによる機会損失など、セキュリティをどの程度優先するかも考慮する必要があります。

・コミュニケーション機能
映像や音声も含めた双方向性が必要なのか、チャットでのやり取りで良いのかなど、参加者とどのようなコミュニケーションを望むかでプラットフォームを選定する必要があります。

・登録と管理
イベント管理プラットフォームも含めてイベントフォームの作成〜フォローアップなど、イベント後のアプローチを考えるほど参加者管理は重要になります。

 

まとめ

一般視聴者も参加するオフィシャルイベントや、数千人規模のオンラインイベントとは違い、社内や社外向けのオンラインイベントだった場合、どこに相談して良いかも分からず、社内スタッフだけで企画を進めるケースもあると思います。

しかしここまで見て頂いて分かるように、オンラインイベントのプラットフォームは選ぶだけでもある程度の知識が必要となります。

品川動画配信スタジオではオンラインイベントに最適なプラットフォームをご提案するだけではなく、配信設計の代行や本番時の配信代行など、配信にまつわる一連業務をサポートさせて頂きます。

是非一度お気軽にご相談下さい。