オンライン用のスライド資料の作り方

森 正宏|品川動画配信スタジオ

From:森 正宏

自社のオンライン説明会が飽きられているんです…」

こんなご相談を頂きました。

これは年金や退職金の活用など
ライフプランのサービスを提供している企業様。

参加者が数倍になったため、今では
オンライン説明会をメインにされています。

ところが最近
・参加者が途中で退席してしまったり
・居眠りをされていたり
・今どこの話か分からないと指摘が入る

といった問題が目立ち始めたそうです。

そこで担当者さんが
検討された対策案がこちらです。

1.動画のクオリティを上げる
2.アニメーションを増やす
3.講師がアクションを大きく、指で指し示す
4.ポインターを使って「ココ!」と指し示す

しかし、使っているスライド資料を見てすぐ
「これでは根本的な問題解決にならないな」
と直感しました。

その理由は

文字が小っちぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!

・・・からでした。

そのスライドには
10ポイントの小さい文字が画面いっぱいに
びっしり書き込まれていました。

必然1ページあたりの情報量が多いので
画面もずーっと変わらない。

どこの話をしているかも
どんどん分からなくなるでしょう。

 

これは見ている参加者も苦しいはず。

細かい文字で埋め尽くされた
動きのないパソコン画面を見続けるのは
もはや苦行のレベルです。

離脱者が増えてしまうのも
致し方ありません。

しかしです。

もちろんそのスライドには
長年に渡る研究の結果やノウハウが
凝縮され、想いが込められています。

その経験と歴史を思うと
変えろ!というのは非常に心苦しい。

しかしこのままでは

ただ単に
「音が増えた」
「アニメーションが増えた」
「ポインターが動いた」
というだけの

無意味なクオリティアップをさせる事に
なってしまいます。

なので今回は心を鬼にして
スライドの作り直しを提案させて頂きました。

大変なことは分かっています。

しかし今そうしなければ、
せっかくの価値ある情報が伝わらず
参加者にも損をさせてしまうことになる。

動画のクオリティうんぬんではなく
エンドユーザーになんとしても伝える義務が
私たちにはあるのです。

これは大変重要なことですが…

対面で使っていた資料を
そのままオンライン動画に流用することは
ほとんどの場合できません。

対面では
・講師のキャラクター
・会場の雰囲気
・参加者のリアクション
そんな環境情報も含めて情報が伝わります。

しかしオンラインでは
スライド資料こそが主役です。

作り方、見せ方、構成の根本から違うのです。

その第一歩が

・文字を大きくして
・1スライド1メッセージにする

ということになります。

私が講師として登壇するとき
1時間のオンラインセミナーだと
スライドは100~150ぺージです。

30秒で1スライドくらいのペースですね。

それだけ聞くと
一見早すぎるように思われますが

アンケートでは9割以上
「分かりやすかった」と回答いただいています。

それは
・文字を大きく
・1スライド1メッセージ
この原則を守ることで

1ページあたりの情報を極限までシンプルに、
明確なメッセージにしているからです。

(もちろん構成にも秘密はありますが)

最近ではスライド作成に関しての
コンサルや作成のご相談が増えたと感じます。

対面を動画に置き換えるというフェーズから
動画を活用するというフェーズに変わったという訳です。

もしあなたも
成果にならないオンライン動画のままでは
マズイ!と感じるのであれば

対面をそのまま置き換えるだけでなく、
オンラインという新しい土台の上で

どうすれば相手に伝わるのか?という視点で
企画を見直してみるのはいかがでしょうか。

それはきっとあなたの伝える情報や価値が
もっともっと多くの人に、日本中に、世界中に
伝わる第一歩になるかも知れません。

品川動画配信スタジオでは、そんなお客様の
サポートをこれからもさせて頂きます。

それでは。