
品スタの森 正宏です。
先日こんなご質問をいただきました。
「会議室でセミナー収録って、やっぱりまずいですか?」
いいえ、できます。が──
音の問題をクリアしておく必要があります。
今回のテーマは
「会議室での収録、アリかナシか?」
現場でよくある音トラブルを3つご紹介します。
■その1:反響音って、けっこうやっかい
まずは「反響音」。
これは、音が壁や天井・床に跳ね返って耳に届く現象です。
録音してみると、
「なんか声がボワボワする」
「遠くからしゃべってるみたい」
という違和感の原因になるのがコレ。
特に、壁が硬くて平らな会議室は反響しやすく
空っぽの部屋だとまさに“音が踊る”状態になります。
声が届いてるようで、実は聞き取りにくい。
そんな音になってしまうこと、よくあります。
■その2:足音・話し声、入ります!
もうひとつは、「人の動き」が生む音です。
・隣の部屋からの話し声
・ドアの開け閉め音
・ハイヒールのコツコツ音
こういった“生活音”って耳なじみがあるので
撮影中には意外と気づかないもの。
あとで映像をチェックして
「うわ、入ってる…」となるパターン、多いです。
特に社内会議室の場合は、
「会議終わったから次の人がもう入ってきた」なんて、
日常の流れで収録中断が起きてしまうこともあります。
■その3:まさかのヘリコプター問題
そして最後は「外からの音」
・車の走行音
・空調や冷蔵庫のモーター音
・工事や搬入作業の音
意外な例では、
つい先日38階の高層ビルの会議室で撮影したんですが、
なんと「ヘリコプターの音」がばっちり音声に入ってました。
(高層階だから静かと思いきや空はにぎやかだった…)
■では、どうすればいい?
結論としては、やっぱり「静かな場所を選ぶ」ことがすべてです。
そして、もし可能なら「防音対策」がされているとベスト。
で、ここでちょっと豆知識を。
■防音って2種類あるって知ってました?
遮音(しゃおん)
→外からの音を防ぐ。中の音を外に出さない。
吸音(きゅうおん)
→音の反射(=反響)を抑える。
この2つが揃って初めて「防音」になります。
よくYouTuberさんの部屋に
黒いスポンジみたいなパネルが貼ってありますよね?
あれ、実は「吸音材」です。つまり「反響音を抑える」ためのもの。
でも、それだけじゃ不十分。
外の工事音が入ってきたらアウトだし
上司の電話の声が収録に入るかも。
■まとめ
結論としては会議室でも撮影は可能です。
ただし「音」の管理だけは気をつけてください。
・反響しやすい部屋か?
・人の出入りが激しくないか?
・外部音が入る時間帯じゃないか?
これらを押さえれば、
自社での撮影も十分可能です。
でも、「それを毎回やるのはさすがに大変…」という方は、ぜひ私たち品スタをご活用ください。
p.s.
・防音済みの専用スタジオ
・現場での収録管理(ディレクターが監視します)
・ノイズ除去・整音して納品がデフォルト応
セミナー・研修動画に特化した「撮れる環境」、ここにあります。
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