パネルディスカッションとは、揚げられた議題に対して異なる立場や見解を持つ3名以上の発表者*1が、それぞれの意見を発表したあと、司会・進行役*2の質問を通して討論を進める意見交換。
多くの参加者やリード獲得が見込めるため、企画・検討している担当者も多いのではないでしょうか。
最近では会場のみではなく、オンライン配信や会場ーオンラインのハイブリッド形式で開催するパネルディスカッションも増えています。
そこで今回は主催者が企画時に、どの形を検討すべきなのか。それぞれのメリット・デメリット・予算感のほかに、コストを抑えたパネルディスカッションの実施方法をご紹介します。
*1 パネリスト/パネラー 以下、パネリスト
*2 モデレーター/コーディネーター/ファシリテーター 以下、モデレーター
パネルディスカッションの開催形式とメリット・デメリット
パネルディスカッションを企画するからといって、ただ広い会場を手配すれば良いというわけではありません。登壇者の人数から参加者の来場数、オンライン配信とリアル開催のどちらで開催するのか。
目的に合わせて実施方法を検討し、どの程度の費用がかかるかを事前に把握しておけば、その後の企画も進めやすくなります。ここでは各開催形式のメリット・デメリットを解説します。
会場で開催するパネルディスカッション
会場で開催するメリットは、参加者の反応を見ながら議論を進められること。モデレーターは興味・関心の高い内容を深堀りしていくことも容易になりますし、パネリストも反応を見ながら話せる(話しやすい)ということは、会場開催の大きな利点となります。
参加いただける方がその地域に限定されてしまうといった会場特有のデメリットはありますが、会場でしか得られない雰囲気・空気感はパネリストやモデレーターのみならず、参加者にとっても特別なものになります。
オンライン配信で開催するパネルディスカッション
オンラインで開催するメリットは、地域を限定することなく多くの参加者へ情報を届けられること。
チャットやコメント機能を利用すれば、参加者から多くの意見を募ることもできるため、興味深い意見やコメントに対して議論を進めることもできます。
参加者の顔や反応が得難いといったデメリットはありますが、Zoomなどを利用すれば比較的容易に(自社スタッフであればコストをかけずに)開催することも可能です。
ハイブリッドで開催するパネルディスカッション
ハイブリッドで開催するメリットは、会場参加者の反応を見ながら、オンライン参加者へも広く発信できる、会場とオンライン配信の良いとこ取りができる点です。
参加者は会場参加のプレミアム感、オンライン参加の手軽感を自分で選択できるため、満足度も高い傾向にあります。
デメリットとしては、自社スタッフのみで開催するには技術的なハードルが高く、会場のみの開催やオンライン配信と比べても、コストが大きくかかること。
そのためパネルディスカッションを企画する際には、大きなコストをかけてまでハイブリッド開催にするべきかなど、「予算」や「目的」を明確にしたうえで検討する必要があります。
パネルディスカッションでかかる費用
では実際に会場や、オンライン、ハイブリッドそれぞれで行うと、どの程度の費用が必要なのでしょうか。ここでは会場手配のほか、配信を外注することを想定して参考費用を紹介していきます。
会場開催の費用と内訳
席数が200席の会場(イベントホール)を利用した場合、手配する会場によって変動はありますが、パネルディスカッションを実施するにあたっての参考費用は50万円前後が目安となります。
★会場費(イベントホール) 内訳
施設利用料(控室含む) 32万円 |
音響機材・技術スタッフ1名 5万円 |
吊り看板/垂れ幕/誘導看板 5万円 |
プロジェクター他 会場での各種備品 8万円 |
更にオンデマンド配信のために動画撮影も実施したい場合は、追加でカメラマンや動画編集の費用もかかるため、プラスで20万円前後を見込んでおく必要があります。
オンライン配信の費用と内訳
オンライン配信の場合は会場参加者がいない分、広い会場を借りる必要がありません。
また、配信スタッフのいる会場を利用すれば会場と配信スタッフを別々に手配・管理する手間もなく、運営の労力を減らすことが可能です。
配信時間にもよりますが、1~2時間のパネルディスカッションを実施するにあたっての参考費用は60万円前後が目安となります。(会場と配信を外注した場合の目安となります)
★オンライン配信費(貸し会議室) 内訳
施設利用料(控室含む) 20万円 |
配信費・技術スタッフ2名 30万円 |
配信・音響機材一式 10万円 |
ハイブリッド配信の費用と内訳
ハイブリッド配信の場合は、来場する参加者のことを踏まえた会場手配のほか、有線LANなど配信も考慮した会場選びが必要です。
会場開催同様で200席の会場を手配する場合は、ハイブリッド配信は広い会場に加えて、配信スタッフも外注する必要があるため、実施するにあたっての参考費用も100万円前後と高額になります。
★ハイブリッド配信費(イベントホール) 内訳
施設利用料(控室含む) 32万円 |
配信費・技術スタッフ3名 50万円 |
音響機材・技術スタッフ1名 10万円 |
プロジェクター他 会場備品 8万円 |
パネルディスカッションでコスト抑えるポイント
パネルディスカッションを企画する際にかかるコストは、大きく「会場費」と「撮影・配信費」に分けられます。
例えば会場費を抑えたい場合、各自治体が運営している貸しホール等を利用すれば、数百名を収容できる会場でも数千円~数万円で借りることが可能です。
そのため自治体のホームページから施設案内を確認したり、直接電話で施設の貸出を確認してみてると良いかもしれません。
ただ予約が抽選であることや、配信技術者を自分で手配しなければならず、手間や労力が分散してしまうことを考慮する必要があります。
もう1つコストを抑えるポイントとして、会場に人を集める必要がない場合は、配信スタジオに依頼することも方法の1つです。
パネルディスカッションを20万円で依頼できる配信スタジオ
会場で実施するとなると、会場の手配・管理やカメラマン、配信技術者の手配だけでなく、それぞれに見積りを依頼するなど、管理する手間が増えてしまいます。
また会場で配信を依頼できても配信自体は外注しているケースも多く、外注費を乗せた費用となるため、余分なコストを支払っていることになります。
しかし配信スタジオであれば配信するための環境が整っており、事前準備の労力や設営、会場と技術者を別々に手配するといった手間や工数を軽減することができます。
ご参考までに品川動画配信スタジオでは、出演者3名のパネルディスカッションならオンライン配信も、オンデマンド配信や疑似ライブ配信のための動画撮影も20万円〜発注することができます。
*4名以上のパネルディスカッション費用については別途お問い合わせください
パネルディスカッション オススメ配信プラン
・ウェビナー丸ごとお任せパック
・スタジオレンタル └控えスペース └専用LED照明 └専用グリーンバック └飛沫防止パーティション(大) └帯域保証型高速インターネット回線(最大1GB) |
・機材一式 └業務用カメラ×2台~ └ピンマイク×3台~ └大型返しモニター └カンペ用モニター └配信専用パソコン └スイッチャー └クロマキー合成(スライド/ワイプ合成) └バーチャルスタジオ |
・技術スタッフ └企画・配信相談 └事前オンラインミーティング └画面構成の提案 └ライブ配信 └配信オペレーター └音響オペレーター |
パネルディスカッション オススメ撮影プラン
・動画撮影パック
・スタジオレンタル └控えスペース └専用LED照明 └専用グリーンバック └飛沫防止パーティション(大) └帯域保証型高速インターネット回線(最大1GB) |
・機材一式 └業務用カメラ×2台~ └ピンマイク×3台~ └大型返しモニター └カンペ用モニター └配信専用パソコン └スイッチャー └クロマキー合成(スライド/ワイプ合成) └バーチャルスタジオ |
・技術スタッフ └企画・配信相談 └事前オンラインミーティング └画面構成の提案 └撮影オペレーター └音響オペレーター └簡易動画編集 |
会場と比べて、安く提供できる理由
品川動画配信スタジオでは再委託することなく、スタジオ専属スタッフがお問い合わせ・提案・配信・アフターフォローまで行っているので余計な中間マージンが発生しません。
また、自社スタジオを保有し、スタジオ・機材・環境を動画撮影やオンライン配信に最適化。登壇者が当日スタジオに来るだけで撮影・配信できる環境を整えているため、会場であればかかってしまう事前準備の工数やコストも、ほとんど発生しません。
そのうえで撮影・配信に必要な「スタジオ」「撮影・配信」「機材」「スタッフサポート」を丸ごとプランとして提供することで、会場や他社と比べて安くご案内することが実現しています。
まとめ
パネルディスカッションは外注すると、オンライン配信以外でもオンデマンド配信や疑似ライブ配信の動画撮影とはいえ、想定以上に高額な費用になってしまうこともあります。
しかし技術スタッフの常駐している配信スタジオを利用することで、コストを抑えながら高品質なパネルディスカッションを行うことができます。今後パネルディスカッションを企画する際の参考にしていただければと思います。